急性虫垂炎穿孔 限局性腹膜炎とは?


急性虫垂炎の状態から炎症が進み悪化すると、腸壁が穿孔し(あながあく)急性虫垂炎穿孔
限局性腹膜炎となってしまう疾患です。


よく盲腸炎といわれますが、虫垂や盲腸のある個所は、わかりにくいですね。

小腸と大腸の直後の境目のところの大腸を盲腸(もうちょう)といい、その端から
約7〜8cmの長さで鉛筆ぐらいの太さの突起物を虫垂といいます

この大きさにも個人差はあるようです。


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その虫垂内部が何かの原因で詰まってしまい、細菌感染を併発し炎症を起こしたのが虫垂炎です。

私の家族も虫垂炎になったことがありますが、その時は私生活も仕事もとてもストレス
多かったことを思い出します。

ストレスから、腸内環境が悪化してしまうことは、よく知られていますね。
そういった様々なことが原因になっているかもしれません。

急性虫垂炎穿孔は、虫垂炎の炎症が進んで壊死してしまい、穿孔(あながあく)してしまうことです。



◆限局性腹膜炎


限局性腹膜炎
腹腔内臓器の炎症が腹膜に及んだ状態を腹膜炎といい,炎症の広がりにより汎発性と限局性に分けられる。
病理学的には腹腔内の一部に炎症が限局し,そこに膿瘍を生ずる病変を限局性腹膜炎という。腹膜は汚染に対し非常に抵抗性があるため,汚染が持続的でなければ腹膜炎は局所にとどまることがある。例えば,消化管や胆嚢に穿孔をおこしたり,虫垂炎や憩室炎などでは,周囲組織の炎症性反応によって病変部は速やかに被覆され膿瘍を形成し限局性腹膜炎を呈しうる。身体所見は炎症の存在する部位に限られる。保存的治療に反応する場合が多いので,抗菌薬による治療を優先するが,経過によってはドレナージを必要とする。



 ●急性虫垂炎の症状の現れ方

 
腹痛、嘔吐、発熱が代表的な症状です。

すぐに、右下腹部が痛むと思いがちですが、そうではなく、はじめは、上腹部痛が現れます。
時間とともに、痛み部分は右下腹部へと移っていきます。
このとき、嘔吐などが 現れます。
発熱も経過がすすむにつれ 37.5℃前後の発熱があります。
 
さらに、炎症が進むと右下腹部痛は締めつけられるような痛みへと変わり、食欲もなくなります。

この症状にも、個人差があり、急性虫垂炎穿孔 限局性腹膜炎がおきてしまっている場合でも
急性虫垂炎の代表的な症状が現れにくい方もあるようです。


★急性虫垂炎穿孔 限局性腹膜炎の診断★

急性虫垂炎は、急性で起きるお腹の病気の代表的なものですが、その症状も個人差があり診断は、難しい面もあるようです。

急性虫垂炎では、全身性炎症反応といわれる、発熱、白血球の増加、血清値の上昇などが現れますが、まれに、こういった全身性炎症反応がない場合でも、”急性虫垂炎穿孔していた”ということもあるそうです。

右下腹部だけでなく、腹部全体に庄痛があるが、発熱、白血球数増加, 血清C値上昇等
の全身性炎症反応は見られなくても、CT検査をして、詳しく見ることで発見できた例もあるそうです。

急性虫垂炎が穿孔して腹膜炎を生じていても全身性炎症反応が数値に表れない症例もあったそうです。

手遅れになってしまうと怖いですね。


 ●急性虫垂炎の原因は?

発症原因ははっきりはしてないようですが、暴飲暴食、過労、便秘、などが誘因となると分かっているようです

乳幼児では、虫垂突起の壁が薄く炎症が起きると進行が早く、虫垂壁に穿孔が起こり腹膜炎となってしまうそうです。

さらに乳幼児は、腹痛の症状などを的確に表現できないことでも診断が遅れる原因と
なっています。

虫垂炎は昔からあった病気と思いますが、そのころには、診断する方法も少なく、
悪化してしまい、命を落とすことも多かったと聞きました。

急性虫垂炎が穿孔し、限局性腹膜炎になり、さらに、腹膜炎が進み、助からなかったものと思われます。



 病理医学的に急性虫垂炎は3段階に区分できます。
(1)カタル性虫垂炎(抗生剤の投与で治療可能)
(2)蜂窩織炎性(ほうかしきえんせい)虫垂炎(うみが虫垂突起のなかに充満、穿孔はない 手術が不可欠)
(3)壊疽性(えそせい)虫垂炎(虫垂組織が壊死、穿孔を認め、腹膜炎、膿瘍(のうよう)を 伴い、手術が不可欠)
 診断が遅れても、(2)の段階で手術をすることが術後の経過において重要です。



早く診断できると手術しないで、抗生剤での治療もできるようですね。


腹膜炎とは

また、腹膜炎は限局性と汎発性の2つに分類されます。
それは病巣の範囲によるもので限局性腹膜炎は炎症が小範囲に限局しているもの
それに対して汎発性腹膜炎は、炎症が腹腔内の広範囲に広がっているものになり
ます。


腹膜炎の原因は

腹膜炎の原因になる疾患では、急性虫垂炎穿孔 胃・十二指腸潰瘍の穿孔、大腸憩室
(けいしつ)の穿孔などにより発症します。

その他には外傷により消化管が穿孔(穴があく)した場合や 胃腸の手術後に手術の
縫合不全などで起きることもあるそうです。

特に、小児の場合は、腸の壁も薄いために限局しにくく汎発性腹膜炎になりやすいので
注意が必要だそうです。

また、高齢者の場合も、腹膜炎になっていても、診断しにくくCT検査でわかるという
こともあるようです。

急性虫垂炎も症状が現れにくい場合もあるそうですが、お子さんや、ご家族の場合でも
普段と違うと思ったら、かかりつけの医院または、検査のできる総合病院に受診される
ことが大切ですね。

急性虫垂炎穿孔 限局性腹膜炎にならないためには、やはり、虫垂炎をはやめに見つけて
治療することに限りますね。








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